マンションが売れていない期間も、管理費を支払う義務があります。この点については以下を知っておきましょう。
順番に解説をしていきます。
管理費とは以下のようにマンション全体の管理を行う管理会社に支払う費用です。
これらの管理費は、個人的に「売却する予定だから」「今は使っていないから」という理由があったとしても、マンションの所有者である以上は支払い義務を負います。
マンションのランニングコストについては、以下のようなリスクがあります。
・管理費の上昇
・修繕積立金の上昇
マンションを所有しているだけで様々なランニングコストが発生し、かつそのコストが上昇する可能性もあります。
以下でさらに詳しく解説していきます。
管理費は以下のようなときに上昇する可能性があります。
上記は、長く所有しているほどリスクが高まるので、マンションが売れないと管理費上昇の可能性は上がっていきます。
修繕積立金は、以下どちらかの方式になっている場合が多いです。
いずれにしても、マンションの売却が長引くほど、修繕積立金が上昇する可能性は高まります。
仮に、管理費や修繕積立金を支払いたくないからといって滞納すると、最悪の場合には財産を差し押さえられる可能性があります。
というのも、区分所有法第59条に「区分所有者の共同の利益に反する行為を除去する手段として、(中略)区分所有者の区分所有権及び敷地利用権の競売を請求することができる」という記載があるからです。
また、仮に管理費を滞納している状態でマンションを売却すると、その滞納分は買主様(新たな所有者)が引き継ぎます。
もし、買主様に滞納している事実を告知せずに売却すると裁判沙汰になるケースもあるので、滞納は絶対にしないようにしましょう。
このように、管理費はマンションが売れていなくても支払い義務があり、滞納すると差し押さえなどの危険性があります。とはいえ、管理費負担を少しでも軽くしたい…と思う人はいるでしょう。
しかし、結論からいうと管理負担をなくす、もしくは軽減する方法は「早く売ること」以外にありません。
それ以外の方法を挙げるならば賃貸にすることで家賃収入を得て、その収入と相殺するという方法もあります。しかしその方法には以下のデメリットが伴うのでおすすめはできません。
上述したように、管理費はマンション全体を管理するのにかかる費用です。売却したとしても過去に支払った管理費は返還されません。
そのため、管理費の負担を少しでも減らしたいのであれば、やはり早く売るのが最良でしょう。
最後に、管理費負担を減らすために早く売るポイントを解説します。
まずは、売れない原因を探ります。良くある原因としては以下が挙げられます。
・価格設定が相場からズレている
・競合物件が多い
・検討者が興味を惹く広告でない
・内見時の案内が悪い
これらの原因は、売主様だけではなかなか気づくことができず、不動産売買のプロの視点が必要になります。そのため、上記を解決するためには、不動産仲介会社と密に協力をすることが大切です。
前項のような背景があるので、どうしてもマンションが売れない場合は不動産仲介会社を見直すのも手段の1つです。
たとえば、売ろうとしているマンションと同じ条件で販売実績がある不動産仲介会社は、頼りになる可能性が高いといえるでしょう。いずれにしろ、もう一度査定依頼をして、不動産仲介会社を見極めることも検討するべきです。
単純に「高く」売れるだけでなく「早く」売れることで、管理費をはじめとしたランニングコストの負担がなくなれば、その点でも金銭的なメリットがあります。
このように、売れないマンションの管理費は負債となるばかりです。とはいえ、管理費を滞納すると大きなリスクが伴うので、管理費は支払いつづけなければいけません。
そのため、なぜ売れないか?という状況把握に努め、どうすれば早く売れるのか?を考えましょう。その過程で不動産仲介会社に問題があれば、不動産仲介会社を再度選び直すことも視野に入れると良いです。
マンションが売れないと、管理負担も続くことになるため、早急にマンションを売りたい場合は大手不動産仲介会社に査定依頼できる「すまいValue」の利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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立川 雅己
宅地建物取引士
事業用、居住用問わず投資物件の売買を担当し、テナントの誘致にも関わる。この他、不動産の相続対策、遊休地の運用など、クライアントに合わせたコンサルティング業務にも従事。商店街の再開発準備委員会にも参画している。
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