【調査概要】
調査タイトル:すまいValue調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年7月10日~7月13日
調査対象:テレワークを行っている30~69歳の会社員男女400人
対象条件:・ここ半年以内でテレワーク勤務をしていた人
・住み替えや引越しを検討している人
・ファミリー層(0歳~19歳の子どもと同居している人)
・一戸建てとマンションは半数ずつに割り当て
現在の住まいが、テレワークに対応できる環境になっているか聞いたところ、「とても不満がある」(12.5%)、「不満がある」(29.8%)、「少し不満がある」(32.3%)と、何らかの不満を感じている人が7割を超えていることが分かりました。
「家の中に集中できるスペースがない。子どものオンライン授業と時間が重なると、ネットワークの通信速度が低下する」(男性/46歳)など、生活音の問題やワーキングスペースを確保できるかの問題が、テレワーク環境に影響を与えているという声もありました。
【不満がある】
【快適である】
次に、テレワークに向いていると思う住居の形態、間取りについて質問したところ、「一戸建て」「4LDK」が最も多い結果になりました。ワーキングスペースを考慮すると、「家族と一緒に住むなら、一戸建てで4LDKくらいほしい…」というのが実情のようです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
テレワークに向いていると思う住居の形態では、「一戸建て」(44.0%)と回答した人が最も多い結果となりましたが、「住居の形態は関係ない」(40.0%)もほぼ同じ割合を占めています。「ある程度の防音設備があればいいので、マンションか一戸建てかは関係ない」(男性/53歳)、「仕事をする広いスペースがあれば、どこでも問題ない」(女性/50歳)などという声もあり、テレワーク環境に求められるのは、住居の形態だけではないようです。
【一戸建てが向いていると思う】
【マンションが向いていると思う】
【住居の形態は関係ない】
現在の住まいの間取り別に、テレワークに向いていると思う間取りについて聞いてみたところ、「2LDK/2DK/2K」に住んでいる人は「3LDK/3LDKS」(41.7%)、「3LDK/3LDKS」に住んでいる人は「4LDK/4LDKS」(40.5%)がテレワークに向いていると考えていることが分かりました。つまり、現在の間取りに1部屋増やすことで、テレワークの不満解消につながるといえそうです。
全体的には、「4LDK/4LDKS」(31.8%)がテレワークに向いていると思う人が最も多く、「3LDK/3LDKS」(20.8%)、「間取りは関係ない」(19.8%)、「5LDK以上」(19.0%)が続きます。テレワークには、部屋数の多い間取りが好まれる傾向にあり、「寝室」や「子ども部屋」と並んで、「テレワークルーム」のニーズも見られます。
それでは、性能面や環境面ではどのような家がテレワークに向いているのでしょうか。
テレワークに向いている家の条件を聞いてみたところ、「通信速度の安定」(71.5%)が最も多く、「防音性能がよい」(58.5%)、「周囲の騒音が少ない」(32.3%)が続く結果となりました。通信速度や生活音を気にしなくてすむことが、大きなポイントになっているようです。
また、「やや狭い居室がある」(25.0%)、「サービスルームがある」(8.3%)を合わせた約3割に関しては、テレワーク専用ルームを意識していることがうかがえます。
【通信速度が安定している】
【防音性能がよい】
【周囲の騒音が少ない】
【空調性能がよい】
【やや狭い居室がある】
「通信速度が安定している環境」、「防音性能がよく静かな環境」がテレワークに向いていると考える人が多いようです。
では、理想のテレワーク環境を実現するために、工夫していることはあるのでしょうか。
実際に工夫していることについても聞いてみました。
上位は「テレワーク用に椅子や机を買った」(26.3%)、「部屋を片付けてスペースをつくった」(20.0%)、「簡易的に仕切りを設けた」(19.0%)という結果となりました。テレワークを快適に行うために備品を購入したり、スペースづくりを行ったりしている様子がうかがえます。4位以降には「ネット環境を整えた」(13.0%)、「電源や通信回線を新たに壁から取るために電気工事をした」(9.3%)などの通信環境を整える工夫が続きます。
一方で「工夫のしようがない/特に何もしていない」(44.8%)が半数近くを占めていることから、現在の居住環境では、テレワークに対応した居住空間づくりが難しいことがうかがえます。
テレワークの対応について、現在の居住環境では「工夫のしようがない/特に何もしていない」と回答した人が半数近くいました。ただ、中には「お金をかけてリフォームした」、「テレワークしやすい物件に住み替えた」と回答した人もいます。テレワークの普及によって住まいを選ぶ条件も変わり始めているようです。
そこで、テレワーク(コロナ)前後の「家に求める条件」についても調査しました。
こだわらなくなった条件として、「通勤に便利」、「駅に近い」、「新築」が上位を占めています。逆に、以前に比べてこだわるようになった条件として、「通信が安定している」、「防音性能がいい」、「周囲の騒音が少ない」、「理想の間取りタイプ」が挙げられます。
テレワーク環境では、駅に近いなどの立地条件よりも、通信の安定性、防音性能、間取りなどを重視していることが分かります。
今回の調査結果から、テレワークを行ううえで、今住んでいる家に不満がある人は7割を超えていることが分かりました。不満の原因には、通信環境やテレワークスペースが確保できないこと、生活音の問題などがあり、工夫のしようがないと回答した人も半数近くいました。
テレワークに向いている住居環境としては、「一戸建て」「4LDK/4LDKS」が理想のようです。また、今住んでいる家にもう1部屋増えれば不満は解消できるという傾向も見られました。
テレワーク(コロナ)後、家に求める条件でも、新築、駅近、通勤に便利といった立地条件より、通信の安定性、防音性能、周囲の騒音が少ないといった条件が求められるようになりました。
「テレワーク」という働き方に大きく転換した今、働きやすさと住みやすさを考えた「家」選びも重要になります。家の住み替えも柔軟に検討する必要がありそうです。
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ご回答ありがとうございました。