【マンション売却】物件内覧(内見)を成功させるためのポイント

基礎知識
【マンション売却】物件内覧(内見)を成功させるためのポイント 【マンション売却】物件内覧(内見)を成功させるためのポイント

マンション売却において、「適正な価格で売りたい」「早期に売却したい」「いい買主様に会いたい」など重要視する売却希望条件は人それぞれ。マンション売却を成功させるには、さまざまな工夫が必要ですが、なかでも買主様の購買意欲を上げる「物件内覧」は、売却のスピードに影響する重要な要素です。
そこで今回は、内覧を成功させる掃除のポイントについて解説します。

おもてなしの心その1:内覧(内見)は「お客様に見てもらう」絶好の機会

おもてなしの心その1:内覧(内見)は「お客様に見てもらう」絶好の機会

マンション売却、それは商品を売る行為です。購入者(買主様)はお客様であり、内覧は「商品を手に取って確かめてもらう場」といえます。

内覧に訪れる購入希望者はマンションの間取りや立地、価格などの諸条件に好感を持っているケースがほとんどです。

内覧を希望する理由としては、

  • 広告では分からない細かな部分を確認したい
  • 前向きに検討しているが、ほかに検討している物件もあるため、比較検討したうえで購入を決定したい
  • 前向きに検討しているため居住イメージが湧けば購入したい

といったものが考えられます。
したがって、マンションオーナーである売主様は、内覧に訪れるお客様におもてなしの心をもって接し、「購入したい」という気持ちを高める工夫が必要です。

具体的なポイントを見ていきましょう。

理想はマンションのモデルルーム

理想は「マンションのモデルルームの内装」です。モデルルームの清潔感は参考になります。内見に向けた準備では、「生活感」を消すことを目指しましょう。

内見は、すでに住人が引越した状態のほうがいいのですが、居住中のケースも珍しくありません。その場合、可能であれば不要な家具は内見前に処分しておきましょう。
不要な家具を撤去できれば、その分、部屋が広く感じられ好印象につながります。

空間の広さの印象は一瞬で決まり、長時間残ります。

購入希望者が内見したときに「広い部屋だな」と感じると、家具を配置するイメージを持つことができます。家具の配置イメージは「住みたい」につながる貴重な一歩なのです。

おもてなしの心その2:掃除は基本!エントランスや廊下などの共用部分も要注意

内覧準備では、徹底的に室内の掃除を行いましょう。
玄関をはじめ、掃除するべき場所は多岐にわたります。

  • 廊下
  • リビング
  • 水回り(キッチン、浴室、トイレ、洗面所など)
  • バルコニー
  • 収納スペース など

上記は、内覧を迎えるまでに掃除を完了させましょう。

特に居住中の売却では、生活感や汚れが目立ちやすいため注意してください。
クロスや床のシミ、窓サッシのカビなどがあれば、プロの清掃会社へ清掃を依頼するのもいいでしょう。

基本的には、「室内に何もないほうがいい」です。家具などが少ないと空間が広く見え、購入希望者の印象は良くなります。

また、購入希望者は、押入れやクローゼットなどの収納スペースも確認することが多いため、整理整頓しておきましょう。月極のレンタル倉庫やトランクルームを利用して、一時的に荷物を移しておくのもおすすめです。

エントランスやマンション敷地内など共用部分の汚れが目に付く場合は、建物管理会社へ相談してみましょう。
可能なかぎり購入希望者の印象を良くできるよう工夫することが大切です。

おもてなしの心その3:水回りはより徹底的に

おもてなしの心その3:水回りはより徹底的に

キッチン・浴室・トイレなどの水回りは清潔感が重要視されやすい傾向があります。水回りの生活感は購入希望者にとってマイナスイメージになる可能性が高いため、水回りの清掃は念入りに行いましょう。

注意するべきポイントは以下のとおりです。

キッチン

  • 蛇口のサビ、水垢
  • シンクの傷、水垢
  • 排水口の臭い、汚れ

浴室

  • 蛇口の水垢
  • 鏡の水垢
  • 床やドアパッキンのカビ
  • 排水口の臭い、汚れ

トイレ

  • 便座内の汚れ
  • 鏡の水垢
  • 手洗い場の汚れ、水垢
  • クロスや床の汚れ
  • 換気扇のホコリ、汚れ

洗剤類や掃除道具類も生活感が出やすいため、内覧時は収納しておきましょう。

おもてなしの心その4:場合によってはハウスクリーニングも検討を

ハウスクリーニングは、内見を開くオーナー(売主様)にとって強い味方になるでしょう。

清掃の対象は、カーペット、フローリング、ガラス、台所、洗面所、トイレ、浴室、換気扇、壁紙、ソファなど、売主様が普段清掃している部分と同じです。

ただ、プロは使用する道具とテクニックが違います。

水回りの清掃で水垢をキレイに落とすのは大変です。
普段からこまめに掃除し水垢がつかないようにしていても、メッキは曇ります。

しかし、ハウスクリーニングでは特殊な洗剤を使うので、金属をいためずに水垢を落とし、メッキの輝きを取り戻すことができます。

またソファについても、家庭では、固く絞った濡れ雑巾で拭くか、掃除機でホコリを吸い取るなどの清掃になると思いますが、それではソファのシミや生活臭はなかなか落とせません。

ハウスクリーニングで使う掃除機は吸引力が違うので、ソファの「しわ」の間の細かいゴミも吸い取ることができます。またシミ抜きも対応してもらえます。

お風呂回りの清掃では、高圧洗浄機を使って目地の汚れも浮き立たせて取り除いてくれます。

ハウスクリーニングにすべての個所を依頼すると、代金は80平方メートルほどのマンションで10万円ほどになります。

決して安い金額ではありませんが、「お客様」である購入希望者を迎え入れるには必要な出費といえるでしょう。
ハウスクリーニングは部分的に依頼することもできるので、例えば「居間だけ」「水回りだけ」といった発注をすれば、費用を抑えることもできます。

おもてなしの心その5:そのほか、内見前に準備すること

おもてなしの心その5:そのほか、内見前に準備すること

片付けと清掃以外にも、内見に向けて準備しておいたほうがいいことがあります。
それは「家の臭い対策」です。

「その家の臭い」は、住人の嗅覚では検知しにくいです。家の臭いがあると、内見参加者に「他人の家に入った」という印象を抱かせます。消臭剤などで「他人の家に入った」印象を薄くしましょう。

そのほか、晴天の日の昼間でも電灯をつけて部屋を明るくする、花を飾る、スリッパを用意する、笑顔で迎え入れるといったことに配慮してください。

まとめ

マンション売却の内覧における掃除のポイントについて解説してきました。

内覧時にはおもてなしの気持ちでお迎えし、買主様の購買意欲を高められるよう工夫することが大切です。居住中のマンションを売りに出す場合、トランクルームなど外部のサービスを利用することで内覧時の印象をアップさせることもできます。

建物管理会社への相談や清掃会社の利用を視野に入れ、内覧・マンション売却を成功させましょう。
土地を売る時のポイントについて詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。
マンション売却の具体的流れから注意点、失敗談、費用と税金対策など基本を解説

<監修者>

宮本弘幸

宅地建物取引士

1960年石川県加賀市生まれ。大学卒業後、大手ハウスメーカーの営業として20年勤務した後、地元、金沢小松、加賀で不動産・住宅の営業に携わる。2016年より、石川県小松市にて、株式会社みやもと不動産を開業。お客さまのニーズをよく共有し、最適な提案を行う営業スタイルで、お客様に愛される不動産業を心がけている。宅地建物取引士のほか、ファイナンシャルプランナー(AFP)、相続診断士などの資格を保有。

  • ※本コンテンツは公開日時点での法制度に基づいて作成しています。
  • ※実際の取引での法制度の適用可否については、税理士・税務署等にご確認のうえ判断してください。

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