売れない土地を抱えることの最大のデメリットは、決して安くない税金がかかり続けることです。
まず、土地を活用せずに所有していることでかかる税金として、固定資産税が挙げられます。
固定資産税は3年に1度見直される土地の評価額を基準に算出されますが、何も建物がない更地の土地は、住宅付きと比べると最大で6倍もの税金がかかります。
また、税金だけに限らず、建物が何も建っていない「更地」の場合、将来的にその土地を売るためには、生えてきた雑草の処理や、もし土地に廃棄物などのゴミがあった場合の処理など常に綺麗に管理し続ける必要もあります。
もし、これらの管理を土地の所有者でおこなうのであれば、金銭的なコストは安く済みますが、もし管理会社などを挟む場合、その分コストがかかってしまいます。
毎年発生する固定資産税、土地を管理するための維持費など、持っているだけでコストが発生する「何も活用できていない土地」は所有者にとって大きなデメリットとなります。
しかし、「とにかく早く売れれば何でもいい」と思い、買主様の言い値で土地を売却したり、とにかく安くして早く売ろうと安直に考える前に、なぜその土地が売れないのかを改めて考えるようにしましょう。
土地が売れない理由としては、以下のようなものが考えられます。
1.価格設定が適切ではない
2.不動産仲介会社とのコミュニケーションがうまくできていない
まず考えてみるべきなのは、価格設定が適切であるかどうかという点でしょう。
いつまでも売れないと、その土地そのものに需要がないのではないかと考えてしまうかもしれません。
しかし実際にはその土地に需要があるが、売主様が設定している価格設定と、買主様が求めている価格帯がかみ合っていない、という可能性もあります。
ほかにも売れない理由として、不動産仲介会社とコミュニケーションがうまくとれていない、ということも考えられます。
たとえば、「土地の買主が見つからない」と一言で言っても、問い合わせは来ているのか、そもそも問い合わせさえ来ていないのかで、売主様が取るべき行動は異なります。
問い合わせの件もそうですが不動産仲介会社と密接に連携をとることで売主様側がおこなえる対策があるかもしれませんので、不動産仲介会社に土地の売却活動を一任するのではなく、売主様と不動産仲介会社の二人三脚で売却活動を進めていくことが、土地や建物を含めた不動産取引では重要になります。
売れない土地を売れるようにするには、なぜ土地が売れないのか理由を見定めたうえで、どうやって土地を売るのかという方向性を再検討する必要があります。
土地として需要があるのか知りたいときは、近隣の土地はどれくらいの価格がついているかを調べてみましょう。
不動産仲介会社はレインズと呼ばれる不動産の情報交換ネットワークに不動産の情報を載せることができるので、実際に売却を検討している土地に近い条件のものをレインズから探してみてもらうのも手段の一つです。
レインズを見ることで、ご自身が売却を考えている土地の成約価格が相場と乖離している可能性もありますし、相場よりも安いのであれば何か別の売れない理由があるのかもしれません。
このように、自分たちの土地が売れない理由を不動産仲介会社と共に探していき、売主様と不動産仲介会社が協力しながら売却活動を進めていくことが、土地を売るうえで重要になります。
長期間売れていない土地でも、周囲の土地相場を調査し、価格がついているのであれば、売れる可能性はあります。大切なのは、売れない理由の把握と土地の需要を見極めることです。
もし、持っている土地を売りたい、もしくは既に売却活動を進めているけどもなかなか売れない、という場合は一度すまいValueの一括査定を活用してみてはいかがでしょうか。
売れない土地だとあきらめず、できる限りの手段を尽くして、早期の売却につなげていきましょう。
土地を売る時のポイントについて詳しく知りたい方は、こちらもお読みください
田井 能久(不動産コンサルタント)
不動産鑑定士として25年のキャリアを持つ。訴訟や調停、並びに相続等の税務申告のための鑑定評価書の作成が得意。 最近はマレーシアを中心としたビザの取得と海外移住のサポートを通して、トータルな資産コンサルティングも展開している。
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