第5回「サラリーマン新井彰伸、買主に自宅を引き渡す」

第5回「サラリーマン新井彰伸、買主に自宅を引き渡す」

買主との売買契約を無事に結んだ新井家。ついに最終話を迎える第5回では、A社田中のサポートを受けながら、十数年過ごした愛着ある我が家の引き渡しが完了するまでのストーリーをお届けします。

主な登場人物

新井 彰伸
新井 彰伸
(あらい あきのぶ)
新井家の大黒柱。電機メーカー勤務。好きな食べ物はエビフライ。O型。
新井 寛子
新井 寛子
(あらい ひろこ)
新井家をささえるしっかりママ。趣味はペナント集め。A型。
田中 誠
田中 誠
(たなか まこと)
不動産仲介(株)A社勤務の敏腕営業。名前の通り誠実さがモットー。
鈴木夫妻
鈴木夫妻
(すずきふさい)
今回の買主候補。10歳の息子と3人暮らし。趣味はボルダリング。

自宅の引き渡し準備へ。新居の購入資金、自宅のローン残金はどうすれば良い?

自宅マンションの売買契約を無事に済ませることができた新井家。住み替え先も理想の新築戸建てに出会え、田中の立てたスケジュールに沿って自宅の引き渡しに向けて動き出した。

田中:
「自宅の引き渡しまでまだ1ヵ月以上期間がありますので、新居への引っ越しをされてはいかがでしょうか。そうすれば、仮住まいの必要なく、ご自宅を引き渡しすることができますので」
彰伸:
「ただ、新居の購入資金には自宅売却の残代金も見込んでいたし」
寛子:
「そうそう、売却の残代金を受け取るのは、確か自宅の引き渡し時っていう流れでしたよね?」
田中:
「はい。そこで新居の購入にはつなぎ融資(※)をご利用されてはいかがでしょう。つなぎ融資は、自宅売却の残代金を受け取るまでの間、新居の購入資金を銀行に融資してもらうという方法になります」
彰伸:
「一時的に資金を立て替えてもらうことで、先に新居が購入できるというわけですね」
寛子:
「だけど、融資というぐらいだから利子とか必要になるんじゃないですか?」
田中:
「利子や手数料は発生しますが、新井様の場合は短期間の融資になりますので仮住まいにかかる費用を考えると、その方が資金負担も軽減できるのではないかと」
彰伸:
「確かに。それに引っ越しが一回で済むというのは助かるな」
寛子:
「そうね。あと、前に教えていただいたかもしれませんが、今の自宅のローンの残債は、いつどのように返済すればいいんでしたっけ?」
田中:
「ローンの残債も売却代金から返済する形になりますので、ご自宅を引き渡す決済当日に銀行に振り込んで完済となります」
彰伸:
「なるほど、なら安心しました。それまでに何か準備しておくことってありますか?」
田中:
「それでは後日改めてご準備いただくものをご案内させていただきます」

新居の購入から引っ越し、マンションの引き渡しまでのスケジュールと、それに伴う資金の段取りも理解できた彰伸と寛子。
数日後、田中が勧めてくれたつなぎ融資を利用して新居の購入を済ませると、引っ越しの準備にとりかかった。

MEMO

つなぎ融資について
新居の購入資金に充当するため、一時的に銀行から借りるための融資。売却が完了すれば、その代金でつなぎ融資分は一括返済します。

住みはじめて十数年。子育ての思い出とともに過ごした自宅との別れ

引っ越しする当日。引越業者が朝早くからやってきて、前日までに荷造りを終えた段ボールが次々と自宅から運び出されていく。彰伸も寛子も、子供たちも一緒になって最後の掃除を始めた。

彰伸:
「それじゃあ、みんなでお掃除を始めるよ」
寛子:
「葵と大翔は自分たちのお部屋をお願いね」
葵・大翔:
「わかった!」

寛子と彰伸にとってはじめてのマイホームとの別れ。子育ての苦労や喜び、家族の成長を見守ってきたこの家に「ありがとう」の思いを込めて、丁寧に掃除した。

彰伸:
「本当にいろいろあったなぁ…」
寛子:
「夢の一戸建てに住めるのは嬉しいけど、長年過ごしてきたこのマンションやこの街と離れるのは、やっぱり寂しいものね」
葵:
「お父さん、お母さん、お部屋のお掃除終わったよ」
彰伸:
「お、えらいな。こっちも片付いたし、これでいよいよこの家ともお別れだな」
寛子:
「じゃ、そろそろ新居の方に向かいましょうか」
葵・大翔:
「はーい!」

マンションのエントランスに下りていくと、仲が良かったご近所さんや葵と大翔の友達らが新井家を見送るために集まっていた。「元気でね!」「たまには遊びに来てよ」など、温かい言葉に包まれながら別れの挨拶を済ませると、彰伸の運転する車で新居へと向かった。

そして、新居で過ごすはじめての夜、彰伸の元に田中から電話があった。間近に迫った自宅の引き渡しについての連絡だった。

田中:
「お引っ越し、お疲れ様でございます」
彰伸:
「ありがとうございます。おかげ様で無事に終わりました」
田中:
「そんなお疲れの中で大変申し訳ありませんが、お引き渡し日の流れについて改めてお伝えしようかと思い連絡させていただきました」
彰伸:
「それは、わざわざありがとうございます」
田中:
「とんでもございません。それで当日のことなのですが、朝10時にお引き渡しするマンションに新井様、鈴木様にお集まりいただき、双方様お立会いの元物件の最終確認をしていただきます。そこで問題がなければ、銀行に移動して売却の決済手続きを行う流れとなります」
彰伸:
「わかりました。前にも聞いたことがあるかもしれませんが、引き渡しの際には何を用意(※)すればいいんでしょ?」
田中:
「では、改めてご用意いただくものを後ほどメールでお送りするように致しますね」
彰伸:
「あ、その方が聞き漏れがなくて安心です。ありがとうございます。では、当日よろしくお願いします」

MEMO

引き渡し日に用意するものについて
売却物件の引き渡しの際には、売主は主に下記のものを用意する必要になります。
1.仲介手数料 (別途消費税および地方消費税がかかります)
2.登記費用(抵当権抹消の手続き等がある場合)
3.登記済証(権利証)
4.実印
5.印鑑証明書(発行から3ヵ月以内のもの)
6.売却物件の鍵一式
7.建築確認通知書・検査済証(戸建ての場合)
8.固定資産税納付書
9.住宅設備の保証書、取り扱い説明書等

買主による売却物件の最終チェック

自宅マンションを買主に引き渡す日が訪れた。約束の時間より少し早めに彰伸と寛子が到着すると、すでにそこには田中の姿が。そして、少し遅れて鈴木夫妻がやって来た。

田中:
「みなさま、平日の朝早くにお集まりいただきありがとうございます。それでは、引き渡し物件の最終確認を行いたいと思います」
彰伸・寛子:
「よろしくお願いします」
鈴木夫妻:
「こちらこそ、よろしくお願いします」

挨拶が済むと、売買契約時に鈴木夫妻に手渡した告知書(物件状況等報告書、付帯設備表)に沿って、設備の現況等をチェックしていく。後々トラブルにならないように念入りに確認作業を行い、何も問題がないことを互いに了承。その後、寛子と鈴木夫妻がご近所の話をしているそばで、彰伸は田中にそっと尋ねた。

彰伸:
「田中さん、ちょっといいですか」
田中:
「新井様、いかがなされましたか?」
彰伸:
「鈴木さんに物件を引き渡し後に、もし故障や不具合が見つかったら…とふと心配になって。改めて確認なんですが、A社さんでは売却後の保証サービスがあるんでしたよね?」
田中:
「瑕疵保証サービスの件ですね。はい、例えば雨漏りや給排水管の故障など、事前に調査した箇所で売却後にトラブルが発生したが場合には、サービスの期間内であれば弊社にて修理・交換費用を一定額まで負担させていただきますのでご安心ください」
彰伸:
「ありがとうございます。安心しました」

引き渡し物件の最終確認を終えた一行は、売却残代金の決済を行うために、銀行へと移動した。

ついに物件の引き渡し、売却残代金の決済手続きへ

銀行に到着すると、そこには所有権の移転等、法的手続きを行うための司法書士が待機していた。

田中:
「それでは物件の引き渡し手続きとともに、売却残代金の決済を行いたいと思います」

彰伸と寛子は、司法書士から取引物件の確認を受けて書類に押印すると、鈴木夫妻から売却残代金を受領。その他にも、引き渡し以降に買主負担となる固定資産税都市計画税、マンション管理費などを日割した清算金を受け取ると、鈴木夫妻にあらかじめ田中が用意しておいた領収書を発行し、物件の鍵を手渡した。

鈴木夫妻に物件の鍵を手渡した。
彰伸:
「では、こちらが領収書とマンションの鍵になります」
(鈴)夫:
「ありがとうございます」
寛子:
「あ、それとこちらにエアコンや給湯器、キッチンの説明書など設備関係の書類をまとめておきました。あと、マンションの管理規約と購入時のパンフレットも保管していたので、お渡ししておきますね」
(鈴)夫:
「書類やパンフレットをちゃんと保管されていたんですね。助かります」
(鈴)妻:
「大切に住まわせていただきますね」
彰伸:
「そうおっしゃっていただけて嬉しいです」
寛子:
「なんだかとっても感慨深いわ…」
田中:
「これで手続きはすべて完了しました。新井様も鈴木様も、何かお困りのことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください」

この後、司法書士が代理で、法務局へ出向き、その日のうちに、移転登記も終了するという。

そして、彰伸と寛子は新居への帰り道で、住み替えを決断してから今日までのことを振り返っていた。

彰伸:
「家を売ろうと考えはじめてから買主さんや新居が見つかるまで、なんだかあっという間の出来事だったな」
寛子:
「そうね。はじめはわからないことだらけだったけれど、すまいValueのサイトを通して田中さんと出会ってからは不安を感じることなく進めて来られたし、いい買主さんにも巡り会えたものね」
彰伸:
「ほんと、感謝しないとな。さて、葵と大翔が待っている新しい我が家に帰ろう」
寛子:
「明日からはじまる毎日が楽しみだわ♪」

自宅の売却、買い替えといった人生の大きな節目を迎え、本格的にスタートする新しい場所での生活に向けて、希望と期待に胸を膨らませる彰伸と寛子だった。

新しい場所での生活に向けて、希望と期待に胸を膨らませる彰伸と寛子だった。

連載2017.05.31

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