管理規約とは、
区分所有法にもとづいて設定される、区分所有建物における区分所有者相互間の関係を定めるための規則のことをいいます。
分譲マンションを売却するにあたり、
売主が用意する必要書類の一つが管理規約です。マンションという共同住宅で暮らすうえでのルールが管理規約によって明確化されています。
管理規約は、一般的には以下のような内容で定められています(国土交通省が2004年に定めたガイドライン「マンション標準管理規約」より抜粋)。
- 1.敷地、建物、付属物の範囲
- 2.共用部分の範囲
- 3.敷地・付属物・共用部分に関する各区分所有者の持つ共有持分の割合
- 4.専用使用権の範囲
- 5.敷地利用権と専有部分の分離処分の可否
- 6.使用細則(使用に関する詳細な規則)の設定
- 7.管理、管理組合、集会、理事会、会計等に関する事項
管理対象となる敷地や建物、共有施設の使用方法、管理費や修繕積立金などが記されており、ペット飼育や楽器の演奏などについて言及しているケースもあります。管理規約は売却の際に新しい所有者へ渡されますが、それ以前の物件調査においても管理規約が守られ、維持管理がしっかりなされているかが査定のポイントにもなります。