不動産用語集
売主が不動産を譲渡して得た金額に対し、購入時支払った価格の方が大きかった場合に生じる損失を指します。
譲渡損失を計算する場合、不動産の売却価格や購入時の価格のほか、建物の償却費や諸費用などがかかわってきます。計算式は【売却価格-(購入時の価格-償却費)-諸費用】となっており、この結果がマイナスとなっていれば譲渡損失が発生していることになります。
譲渡損失が発生した場合、特定の条件を満たしていれば「譲渡損失の繰り越し控除」を受けることができます。この制度では、不動産を売却した年の所得税を計算する際に、譲渡損失をその年の給与所得や事業所得などから控除することができます。その年の所得よりも譲渡損失が大きかった場合、最長3年間にわたって控除が適用されます。ただし、繰越控除を利用するにはさまざまな条件を満たしている必要があるため、譲渡損失が発生したすべてのケースで適用できるわけではないので事前に確認しておくと良いでしょう。